介添日記

気持ちが通じ合うとき☺

仕事をしていて
一番幸せだと感じるのは
お客様と気持ちが通じ合えたと
感じる瞬間なんよね。


喜んでもらいたいとも
もちろん思うけれど。
それともちょいと違う。


気持ちが通じ合う瞬間なんよ。


最近
ご遺体の死化粧も
お手伝いさせてもらっている私。


まだまだお手伝い程度しか出来ない
腕前なもので。。。


ベテランの納棺師さんが
きちんと処置して下さる前に
弔問に来てしまう方々が
ご遺体と
とりあえずは対面出来るくらいの状態に
整えて差し上げるだけなのだけれど。


それだけでも
慣れない私には
結構大変だったりするのよ?


もー汗だく?
水浴びでもしてきました?ってくらい
汗だくだくで
ご遺体と向き合う。


なんのせ技量がまだまだ全く足りないから
コレがえらいこっちゃ?になる訳だ。


でも。
そんな姿を見ていてくれた
今日の葬家のばあちゃん。


私にこう声をかけてくれたの。
「あんた見とったら
 有り難くて涙出てくるわ。
 そんなに一所懸命やってもろて。
 じいちゃんもそう思っとるよ。
 だから一回休まれ。
 一緒に一服せんまいけ。」って。


なあんなん。
時間かかってごめんね。ばあちゃん。
でももう少しいいがに出来るように
あたし頑張るからね❗️


そう答えて
またしばらく
ご遺体になったじいちゃんと
向き合った。


運ばれてきた時よりは
大分穏やかなお顔に
仕上げることが出来たとは思う。
けれど。
如何せん技量的にはまだまだ未熟だから
満足のいく出来では残念ながらない。


でも。
ばあちゃん始め
家族さん方は
「いいなったぜー
 じいちゃん良かったねー
 いい男にしてもろたねー」と
喜んでくれたんだ。


その数時間後
ベテランの納棺師さんが来て
しっかりと処置してくれて
じいちゃんはお棺に入られたのだけれど。


家族さん方が
こう言ってくれたの。


「ようしてやろうって気持ちが
 なんより嬉しかったんよ。
 あんたがじいちゃんようしてくれたん。
 納棺してくれた人じゃないが。
 あんたがようしてくれたんって
 あたしらそう思っとるから。」


ああ。。。
気持ちが通じたんだって
スキップするくらい嬉しかったんだよね。


家族さんが認めてくれたのは
私のただただ
「じいちゃんに恥ずかしい想いは
 絶対させたくないから!
 少しでもいい男に戻したい❗️」
っていう想いだけ。


でもそこが通じた瞬間は
「上手にしてもろて」と言われる
何倍も嬉しい。


そして。
あたしは恵まれた場所で
仕事をさせてもらっているんだなあ。と
改めて思う。


50歳になって始めた
私の新たな挑戦。


もっとちゃんと技量もある
死化粧師になれるように頑張る?
けれど。
この初心を決して忘れないように。
その初心を優しく包んでくれた
今回の葬家さんの皆さんの温かさも
忘れないように。


これは私の大事な備忘録。